2006 兵庫の滝 3
羊ヶ滝・逆水の滝・三ツ滝
この春3度目今年になって5回目の兵庫の滝。
今回は霧ヶ滝が目標。
霧ヶ滝へは1時間半の歩きとなる見込みなので、朝5時半に出発し4時間かけ霧ヶ滝到着は9時半だった。
この日の天気予報では午後晴れる予定だったのだが、その時はまだあいにくの雨。
雨の中少し写真を撮った後、温泉町の「おもしろ昆虫化石館」まで引き返し休憩だ。
そこで館の方に霧ヶ滝の情報を聞いてみる。
すると渡されたのがある新聞の切抜きのコピー。
霧ヶ滝への遊歩道は数箇所にわたり橋が寸断されているらしい。
というわけで、予備として予定に加えていた氷ノ山の南側にある3箇所の滝へ行くことに変更した。
羊ヶ滝
実はこれまでこの3箇所の滝へは今シーズン2度途中まで行きながら雪のため2度とも阻まれていたところ。
前回と同じく国道29号線に程近い「やまめ茶屋」から林道に入っていく。
今回はさすがに5月も中旬を過ぎ道に雪は無いようだ。
しかし舗装された道路があるのは「やまめ茶屋」まで。
雪で気付かなかったが、ここから悪路をずっと進むことになる。
そして最初に到着したのがこの「羊ヶ滝」
この時間になって天気予報どおりの快晴になった。
入口の案内板には徒歩5分とあるのでさほどの距離ではないが、さっそく道に大きな木が横たわっている。
それをクリアしたあと道が荒れていてわかりにくいのだが、木に巻いた赤いテープを目印に進んでいくと程なく観瀑ポイントに到着した。
落差70mの羊ヶ滝は川の対岸から見ることになる。川の本流には別の無名の低い滝があるが、羊ヶ滝は支流ということだ。
羊ヶ滝という名前の由来は滝の形が羊という字に似ているからと案内板に書いてあったが、そう思ってみればそう見えなくも無い。滝上部の2本の滝が合流して1本になって落ちていく滝だ。
本流に有る無名の滝も流れが豪快で、見ていて気持ちいい。

遊歩道入口 |

道路から見える |

観瀑ポイント |

全景 |

上部 |

下部 |

本流の滝 |

本流の滝 |
パノラマ2x2 |
逆水の滝
羊ヶ滝からさらに林道を進む。
道が舗装されてなくて狭いためにとても長く感じる。
しばらく進むと右手に「逆水の滝」の案内板を見つけた。
道路脇に車を停めるがこのあたりには他にも数台の車が停まっていた。
どうも山菜採りに来ているグループらしく、向こうから「どうですか?」と話しかけられた。
怪訝な顔をしているとリュックについている三脚を見つけたのか、「ああ、写真を撮られるんですねぇ」と一言。
どうも首尾良くは行っていないらしいが、こんな出会いもたのしいものだ。
そこから急坂を15分ほど下る。途中で杖になる木を見つけておく。帰りに役に立つはず(^^;
すこしすると左手から滝の音が聞こえてくるのだが、なかなか姿が見えない。
垂直に100m以上降りたところでやっと姿が見えてきた。直下型のとても奇麗な滝だ。
直下型といっても良く見ると上に小さな段があるので段瀑ということになるのか
それにしても美しい。
カメラを収め滝壺の正面まで降りるとたくさんの水飛沫を浴びた。
川を見てみると3mほどの川幅のところに木が一本かかっているのが気になった。
あれを渡れば右岸から滝の横からの姿を写せそうだ。
三脚を杖にしてなんとか対岸へ渡って横からの姿を撮影。
太陽がちょうど正面にあり陽が射して滝がとても奇麗だ。
あれ?虹がどこかから見えるはずでは・・・・
しかしここからでは見えない。
横からの逆水の滝を撮影をしたあと、再度丸太の橋を渡り滝壺へ。
どうも滝の左側に行かないと虹は見えないようだ。
しかし滝壺の左側はモロに水飛沫がかかる。
ということで一旦引き返し、来た道の途中から滝横の斜面を降りてみることにした。
急坂だったので三脚を一旦置き斜面を下ってみる。
おお!虹が見えるぞ!
さらに木につかまりながら降下。
気をつけないと滝壺まで滑り落ちてしまいそう。
これ以上降りると自力で帰れなくなりそうな所まで降りて身体を木に預け写真を撮影。
三脚を持っていないのが残念。
この滝で虹を撮影するのなら絶対午前中。
また来てみたい滝だ。
落差30m。

遊歩道入口 |

林道からの眺望 |
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上部の1段 |

対岸から下流側 |

丸太橋 |
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三ツ滝
逆水の滝からさらに横行方面に5kmほど進むと左側に案内板を発見。
途中から道が広くなったのでちょっとだけ楽だった。
案内板には滝まで約120mと書いてあるから歩くのはさほどの距離ではないはず。
ところが驚いたことに滝見道に雪が積もっていた。
5月20日にもなって雪の上を歩くことになるとは思いもしなかった。
今年の雪はすごい。
遊歩道の雪が硬かったのでそこは無事通過し観瀑ポイントへ
なるほど3本の滝が見える。
中央が本流で左右が支流だが、これはまるで乗鞍にある百選滝「三本滝」のミニチュア版だ。
中央は流れの激しい直瀑。片側が高さが高く横に広がった流れの緩やかなもの、もう一つが細い流れのもの。
まさに三本滝と一致する。
1箇所から3本が見えるポイントでパノラマ写真を撮影したが角度が180度ほどになるのでうまく繋がらなかった。
どの滝もそれぞれ趣があってすばらしく、特に中央と左の滝は苔が奇麗だった。
左側の滝の上側にはさらにもうひとつ直瀑が見えるが、そこまでの明確な遊歩道は付いていないようだ。
この滝は普段水量が少ないようだが、今回は雪解け水でなかなか見ごたえがあった。
氷ノ山というところは本当に美しい滝の宝庫である。
左の滝
中央の滝
右の滝・遊歩道入口
パノラマ

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