2007 奈良の滝へ
琵琶の滝和佐羅の滝七滝八壷東の滝



まだ2月だというのに今年は暖冬で温かく山へ行っても雪を見る機会が無い。
大阪へ土日にかけて行く機会があったので、日曜日の早朝から前回行けなかった奈良北山村の琵琶の滝を目指すことにした。
ただ今回行くことにはっきり決めていたのは琵琶の滝だけ。それ以外についてはデジマンさんのページを参考に随分考えたが、結局道がはっきりしていそうな和佐羅の滝、七滝八壷へ行き、時間があれば帰り道にもう少し寄ってみようということに決めた。

前回10月に奈良に来た際持ち込んだレンズはEFS17-85ISにシグマAPO70-300。
今回はEFS10-22・EFS17-85IS・EF70-300ISと3本体制プラスT9ににパワーアップだ。
じっくり撮影を楽しんでみよう。






琵琶の滝  (奈良県川上村下多古)


琵琶の滝は国道169号線下多古から川沿いに登っていった所にある。もちろん標識は無いので行く際は良く調べておいた方がよい。どんどん車で道を奥に進むと最後は行き止まりになり、そこへ車を停めてから40分くらい歩くこと琵琶の滝展望台に到着する。
大阪を朝5時半に出発し、この滝のP(行き止まり)へ到着したのが7時半。準備をして歩き始めるが周りにはもちろん人影は無い。自然を独り占めして風は冷たく爽やかだ。
 

正面の階段のところから遊歩道が続いているが、この道はしっかりしていて滝まで迷う心配は無い。
少なくとも千尋の滝やカクレ滝のように滝を見つけるまで不安にかられるということは無いので距離があっても安心。
歩いて少しすると小滝があった。
  

水もきれいで雰囲気も良い。渓流沿いの道が続き景観もよし。

さらに小滝があったがなんと滝の周りに氷が!
周りに雪はないので、これは朝の冷え込みで凍ったのだろう。
それがまたとても美しかった。
 
 

さらに進むと吊橋、丁寧に網が架けてある。 そして淵、水も美しい
  

また氷の付いた小滝が見えたところで、木々の間から大きな滝が姿を現した。
琵琶の滝に違いないが、この小滝の氷の美しさにも目を奪われた。
  


最後の一頑張りで琵琶の滝展望台に到着
  

良く見ると看板についているのは鹿の頭蓋骨?
 

琵琶の滝は落差50m。この壮大な滝が、見事に凍っていた。
氷の中から落ちる水が美しかった。

 







和佐羅の滝  (奈良県東吉野村大又


琵琶の滝から和佐羅の滝までは小一時間。ガソリンの給油と昼飯をと思って車を走らせてはいたが、スタンドもコンビニもなかなか見当たらない。
東吉野村の役場のところでスタンドがやっと見つかった。ほっとして満タンに給油。
スタンドの伯父さんは福山ナンバーを見て怪訝そう。
そこで「和佐羅の滝はこっちで良いですか?」と聞いてみた。するとこの滝を全く知らない様子。写真を見せてみると「へぇ〜立派な滝やけどしらんなぁ〜・・・」だいたい奈良の人は滝に関心が薄いのかもしれない。いい滝がたくさんありすぎるのだ。
コンビニはありませんかと聞いたら北へ10kmほど走ればあるとのこと、ではパン屋さんをと聞くと近くの雑貨屋を教えてくれた。やれやれ昼飯にありつける。
そこから滝まではもう10kmもない。

和佐羅の滝入口の目印は古びたバス停と小さな看板。
  
車が1台停まっているのは釣りに来てる人だ。

僕もバス停の脇に車を止めて早速歩き始める。
和佐羅滝までは川沿いに登っていく道で約30分。この滝見道もはっきりしていて迷うことは無い。
途中水汲み場や小滝があったりして目を楽しませてくれ、急な坂道もなく快適。
すると木々の間から滝が見えてきた。(右の写真)
    

下に見える白い水の筋の他に上のほうにも微かに白い筋が見える
とりあえず下段の滝へ行って撮影を開始。

  和佐羅の滝(下段)


一段落して滝の右側を登っていくと、本滝と思われる上段の滝を見ることが出来た。
こちらは結構高くて落差40m以上にも見える。一部氷も見えた。
滝の前のデッキ状の岩の上には火を燃やした跡が残っていた、ここで誰かが食事を作って食べたのだろう。
僕もそうしたいとおもうほどなかなかいい滝だ。ゆっくり昼飯のパンを食べてから撮影開始。

 






七滝八壷 (奈良県東吉野村大又


和佐羅の滝に車を停めたバス停からさらに上流に向かって約1km進むと、道路脇に七滝八壷の案内板がある。
どうもこちらの方が有名なようだ。
 

こちらも道路脇に車を停めて、吊橋を渡るとすぐに滝が見え、七滝八壷と書いてある。

 

さらに「絶滅のかの狼を連れ歩く」と書いた歌碑もある
  
 

しかしこの歌碑に惑わされてはいけない。さらに奥に進むとちゃんと別に七滝八壷の連瀑がある。
こちらも落差40m。たしかになかなか美しい滝だ。

 


@10mm
@10mm






東の滝 (奈良県東吉野村日裏川


七滝八壷を撮影をしてたらすっかり遅くなってしまい、もう5時。
せめて帰り道にある東の滝だけでも撮影しようと立ち寄った。
ここは東吉野キャンプ場のところにあるが、時間の関係から対岸の道路から撮影したのみ。




10月に奈良にやってきたときは一日で9箇所の滝見をしたのだが、今回結局まわれた滝は一日で4箇所のみ。
しかし今回はゆっくり写真も撮影もして納得の滝見となった。



    
 

inserted by FC2 system