龍頭ヶ滝・八重滝 2003


私の一番のお気に入りの滝を今回ご紹介したい

中国地方にも数々日本の滝百選に選ばれている滝がある
 ・雨滝  (鳥取県)
 ・大山滝 (鳥取県)
 ・神庭の滝(岡山県)
 ・常清滝 (広島県)
 ・五龍の滝(山口県)
などがそうである。
いずれも立派な滝で訪れると感銘を受ける。

しかし僕はなんといっても龍頭ヶ滝が好きだ。
初めて滝の裏側に入ったときの感動をいまだに忘れることができないのだ。
あたかも秘密基地に入り込んだような錯覚とともに胸が躍った。
水飛沫を避けられないその洞窟に神秘を感じた。


龍頭ヶ滝

竜頭ヶ滝

島根県掛合(かけや)町から車で10分程
民家の脇の駐車場に車をとめ、整備された遊歩道を歩き始めた。
ここにくるのは一年ぶりかな
ほどなく野菜の無人市があり、ほうれん草などが無造作においてある。
おいしい空気を吸いみながら進む。
川沿いに左岸を歩き始めて約200m。道が二手に分かれた。
まっすぐ進むと雌滝、橋を渡って進めば目的の雄滝だ。
まず、先に雌滝へ
下から見る雌滝はどっちかっていうと渓流という趣だ。
橋まで引き返し、雄滝に向かう。
橋を渡ると、苔むした杉の巨木の間を縫う道となり、木製の長い階段が待ちうけている。
この階段を100mほど登ると、滝の音が聞こえてきて
ほどなく目の前に高さ40mの直瀑「雄滝」があらわれる。
残念ながらこの日は水量が普段の3分の1程度しかなかった。
一枚岩を掠めるように落ちる滝は岩の回りに苔を残している。
滝つぼの水は澄み、周りには(賽の河原なのか)石が多く積んである。

早速滝の裏側に向かう。
この滝は日が差すと必ずどこからか虹が見えるのだが、
今日はあいにく日が差しておらず、虹は見えない。
岩の下に入る。左奥には滝観音が祭られている。
滝の真裏に来るとさすがに水量が少なくても、立っているだけで飛沫が散ってくる。
カメラを構えるが、レンズがすぐ濡れてしまうのでたいへんだ。
滝に打たれることもできそうだけど、痛いだろうな・・・・
マイナスイオンがいっぱいのでゆっくりしたいが、びしょびしょになるので長くはおれない
この滝の裏の洞窟がどうなっているかは皆さんぜひ行って確かめてもらいたい。

滝の正面に戻り、煙草を一服。
家族連れやカップルが多く訪れてきた。
滝とは別れづらいが、後ろ髪を引かれる思いで龍頭ヶ滝を後にした。




八重滝

八塩滝

龍頭ヶ滝から車で約20分、八重滝に向かう。
龍頭ヶ滝と八重滝は同じ町内にあるということからか二つセットで日本の滝百選に選ばれている。
直接同じ川の上流下流というわけではなく、こういったパターンで百選に選ばれるということはやや奇異な印象を受ける。

八重滝とは実は総称で、最大の八塩滝(八汐滝)を含め7つの滝を含む渓谷の呼び名だ。
下流側から、猿飛滝・滝尻滝・紅葉滝・河鹿滝・姥滝・姫滝・八汐滝(八塩滝)となっている。
駐車場から最後の八汐滝まで約1100mの間はそれほど急なところもない整備された遊歩道が続いており、ハイキングにはもってこいの場所と言える。

駐車場から遊歩道に入る。紅葉はこれから色づきかけと言ったところだ。
紅葉を楽しみながら少し歩くとすぐに滝尻滝が見えてくる。
この滝は岩にはさまれておりほとんど姿は見えないが、水量が多いために勇壮な音だけが回りに響き渡っている。
滝尻滝
滝の右上の遊歩道を進んでいく。

滝尻滝上部

下流を望む

  

歩道の番人
途中の小さな滝を見ながら進む

紅葉滝

姥滝

姫滝
平坦な道を約1100m歩き、八重滝渓谷最後で最大の八塩滝(八汐滝)に到着。
下段が八塩滝、上段を八汐滝と呼ぶ。
落差は総計で40mあり龍頭ヶ滝とほぼ同程度。
水量が比較的多い。

八塩滝1

    

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